第11章 アカシックレコード
「に!してもよ!!生で見る黒雷の剣士かっこよすぎじゃね!?まじやばいんだけど!!いやー、これはりっちゃんが惚れるのもわかるわぁー!あ!俺、鴉夜和虎(カラスヤ カズトラ)っす!よろしくおねがいしまーす!」
そう言ってカズトラさんは
優月さんをじろじろと眺めると、手を差し出した。
「…あ、黒田優月です。」
優月さんはその手を握った。
「OK!OK!優月さんね!まじ名前までイケメンじゃーん!いいね!いいね!んで、そこの小さいのが蘭ちゃんお気に入りのプリーストちゃん?ふぅーん。目つき悪いけど、まぁ、イケメンじゃん!いいね!よろしく!」
優月さんと握手をすると、
カズトラさんは次に陽くんの方へ歩いて行った。
陽くんをじっと見つめると、
また手を差し出した。
「おう!よろしく!」
陽くんはニコっと笑うと
カズトラさんの手を握った。
「うん!威勢いいね!んで、君名前は?あ、俺の名前はー、さっき言ったからいいよね?カラスヤ カズトラ ね!動物の名前二つも入っちゃってるから!覚えやすいっしょ!?」
カズトラさんは相変わらずマシンガンのように喋る。
「俺は光武陽。お前キャラ違いすぎじゃね?」
陽くんは眉間にシワを寄せて
カズトラさんを見つめて居た。
「陽ちゃんね!OK!OK!そうそう、事務所的にイメージ崩れるとかでNGなんですよー!俺もっと喋りたいんだけどねぇ?まぁ、喋り出したら止まらない性分だし?今の世の中ロックバンドはクールに決めなきゃらしいよ?」
「おう。蘭丸と兄弟なのか?」
陽くんは再びカズトラさんに質問を投げかける。