第2章 ゲームヲハジメマスカ?
「あぁ、わけわかんないよな。俺も最初はわけわかんなかったから。」
そう言って黒雷の剣士さんはまた溜息をついた。
「あの…これからどうすれば…。」
私は怖くてたまらなかった。
元の世界には戻れないのか。
また、襲われたらどうすればいいのか?
死んだらどうなるのか…?
疑問で頭は混乱していた。
「…そうだな。とりあえずだ。武器を持つんだ。」
そう言って黒雷の剣士さんは立ち上がり、教会の祭壇の方へ向かった。
そして、私達に手招きをした。
「おい、そこよく探したけどなんもなかったぞ」
陽くんは不機嫌そうに言った。
「あ?うっせぇな、クソガキィさっさと来い!」
黒雷の剣士さんはムっとした表情で言った。
私達は祭壇の前に行った。
祭壇の机には何やら魔方陣のようなものが書かれていた。
「とりあえず、ここに手をかざせ。」
指差された魔方陣の上に私は恐る恐る手をかざした。
すると、魔方陣が光だし、その魔方陣の中から銃が二丁出てきた。
「ほう、ライトガンナーか。それがお前の武器だ。持ってみな。」
黒雷の剣士さんは、また謎の『ガンナー』という言葉を呟いた。
私は言われるままに初めて銃を持った。