第2章 ゲームヲハジメマスカ?
見た目の割りにずっしりと重くて、
でも何故だか、どうやったら使えるのかが頭でわかっていた。
「よし、目つきの悪いクソガキ。次はお前の番だ。」
黒雷の剣士さんは陽くんの方を見た。
「あ?うっせぇよ。おっさん。」
少しびびりながら陽くんは魔方陣に手をかざした。
再び魔方陣が光だし、先っぽに十字架のようなものがついた杖が出てきた。
「ん?なんだこれ…棍棒か?」
陽くんは不思議そうな顔でそれを眺めた。
「ぶはっ!!!お前…その目つきのわりぃ顔でプリーストかよ!?に、似合わねぇ…!!」
何故か黒雷の剣士さんは笑いはじめた。
「あぁ!?なんで笑うんだよ!?」
陽くんは恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら怒った。
「あの、さっきからプリーストとかガンナーとか…なんなんですか?」
私は意を決して聞いてみた。
「あぁ、悪かった。職業の事だ。」
「「職業?」」
私と陽くんはついハモってしまった。
「あぁ、説明するわ…」
そう黒雷の剣士さんが言い始めた時。
"ゴーン"
大きな鐘の音が聞こえた。
「おっと。時間のようだな。また、次あった時でも説明してやるよ。」
その声を最後に再びあの頭痛に襲われ
私の意識は遠のいていった…