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第10章 OLDEN DAYS


マスターは人差し指を立てた。

「提案だ。光くん。君が僕の器になってくれれば優月くんは殺さない。どうだ?」

マスターは笑顔で光の顔を覗き込んだ。

「…優月は…助かるのか…?」

光はそう呟いた。

「ダメだ!!!光!!!ダメだ!!!」
すぐに止めたいのに、
体が震えて動かない。

情けなくてたまらなかった。
光は俺のために盾になってくれたのに

俺は恐怖から立つことすら出来ない。

あんなに仲間から助けを求められたのに…
俺は…

「光!!だめだ!!!だめだ!!!」

そう叫んでも
光には届かなかった。

光は振り返り、
寂しげに笑った。

「優月。今までありがとう…元気でな。」
そう言って光はマスターの方を向き直った。

「器って奴になる。だから絶対…優月に手を出すな。」

「…いい判断だよ。光くん。」
そう言ってマスターは不適に笑った。

「光!!!!光!!!!やめろ!!!!光!!!!!」

マスターが光の手を掴む。
目が眩むほど何かが光って、

次に目をあけると、
倒れたマスターとその目の前に立ち尽くす光。


「…光…?」

名を呼ぶと、
その主は振り返った。




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