第10章 OLDEN DAYS
「武器は…常に出しておけ。」
俺の呼びかけで、全員が武器を出した。
暫く進んでいくと、
なにやら気配を感じた。
全員に緊張が走る。
『やぁ、優月くん。君なら来ると思っていたよ…?』
その声に剣を構える。
正面から3人ほどが歩いてくる。
「3人…だと…?」
圭太が眉をひそめる。
「後ろ、気をつけとけよ…。」
良二がそう呟く。
目の前に現れたのは、
マスターと目つきの悪い女と不適に笑う男だった。
「あー。大丈夫だよ。優月くん、後ろには誰もいないさ。僕達は今三人だからね。」
そう言ってマスターはいつもの笑顔をこちらに向けた。
「ふふ…ねぇ…俺…どれを殺ればいい・・・?ふふ…。」
不適に笑う男が銃を出す。
「私、黒雷と殺りたい。ダメなら…ウォリアー二匹。」
目つきの悪い女は舌なめずりをしながらこちらを見る。
「…っ!!3人だからって気ぃ抜くなよ。行くぞ。」
俺の掛け声と同時に
全員が動き出す。
「おやおや、優月くんはせっかちだねぇ。」
マスターは後ろへと下がった。
マスターを守るように二人が武器を構える。