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第9章 狂った世界。


それから、
私と律さんと蘭丸さんは訓練所へ向かった。

それから"対人攻撃のない訓練室"という部屋に入り、
律さんと蘭丸さんにいろんなスキルを教えてもらった。

『見定め』的である敵の弱点を見つけるスキル。
『集中』 敵に対し高確率で被弾させるスキル。
『回避』 攻撃に対しての回避スキル。
『ブラインド』己の気配を消すスキル。
『縄抜け』行動不可スキル(弱)を抜け出すスキル。

これらを組み合わせて、
はじめて戦闘の動きになる。
と蘭丸さんは言っていた。

しかし、このスキルを使いすぎると、
属性攻撃同様MP(マジックポイント)を消費し続けてしまい、
動けなくなるというペナルティがあるから
気をつけろ…という事だった。

実際にこの他にもたくさん教えたいスキルがあったようだったが、私の身体はついて行かなかった。

しばらくすると、
蘭丸さんは『黒雷ちゃんが来た』
と言って訓練室から出て行った。

私は、疲労で座り込んでいた。
その隣に律さんが座った。

「ねぇ、雛ちゃん。もしかして、現実世界で私に会った?」
律さんは私の顔を覗き込んだ。

「…え?…はい。」
私は、一瞬返事に悩んだが、
素直に答えた。

「そっか。カーくんも雛ちゃんもちょっと様子変だったからさぁ!」
そう言って律さんは笑った。

「…。」

「ごめんね。見苦しい所見せちゃって。」
律さんは私の手を握った。


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