第3章 第三章
――・・・・・・
――――・・・・・・
温かい・・・・・・。
口元が温かい。
温かい空気が肺に満ちる。
何・・・・・・!?
この空気、前にも感じた事が――。
背中と肩に何かが触れる。
体が宙に浮く。
私・・・・・・どうなってるの・・・・・・?
視界は暗い・・・・・・。
目が・・・・・・開かない・・・・・・。
麻痺して目も体も動かせない。
ただ・・・・・・少し息ができる。
ガラッと何かが鳴る。
ガララッとまた鳴る。
体全体が硬い地面に触れる。
さっきまでの浮遊感が無くなる。
またガラッと聞こえて私の意識は途切れた。