第3章 第三章
「この刀ええなぁ・・・・・・お、こっちも」
「お客さん、警察の方とおっしゃっていましたね・・・・・・。我々を捕まえるんですか?」
「ああ?ちゃうちゃう。刀作っとっただけでは捕まえへん。わいは刀が大好きでな、集めておるんや。・・・・・・?っ!!こ、これは!!」
張が一振りの刀を見て驚愕した。
「逆刃刀やないか!!!!!!!」
「あ、はい・・・・・・それが一番安い刀になります」
「これ買ぉてもええか!?頼む!!」
「は、はぁ・・・・・・」
張は逆刃刀を買うと、背中に背負って刀鍛冶屋を後にした。
「・・・・・・緋村の使ぉうとった逆刃刀・・・・・・。わいも使いこなしてみせなな」
張はふっと微笑んで背中の逆刃刀を撫でた。