第3章 第三章
私は宿主さんに、
「ありがとうございました」と手ぬぐいを返した。
「少々、ひなたへ行ってきてもいいですか?」
「はい、構いませんよ」
宿主さんが笑顔で答える。
私は玄関を出て、ひなたへ行った。
そしてひなたで髪を乾かし始めた。
ん~気持ちいい!!
少し冷たい風が優しくそよそよと吹いている。
空を見上げた。
真っ青な快晴。
屋内に閉じ込もっているのがもったいないくらい!
穏やか・・・・・・。
平成に居た頃の喧騒とはまるで違う・・・・・・。
こっちに、明治に来れて本当に良かった。
安心する・・・・・・。