第3章 第三章
「わぁ・・・・・・」
十畳の部屋・・・・・・。
窓際に囲炉裏があるんだぁ・・・・・・。
私は部屋の隅に平成の頃来ていた自分の服を置いた。
宗次郎は早速布団をひいている。
宗次郎がもう一組布団を布団の真横にぴったりと並べる。
「では僕は眠りますので」
と、宗次郎が私に微笑んで、上半身の青い和服を脱いだ。
ワイシャツ姿になって宗次郎は布団にもぐった。そして目を閉じた。
「時音さんも寝て構いませんよ。お疲れでしょ・・・・・・う・・・・・・?」
宗次郎は言い終わるとすぅすぅ寝息をたて始めた。
宗次郎・・・・・・。
疲れていたんだね・・・・・・。
私は宗次郎に近寄って宗次郎の隣の布団に座った。
宗次郎の寝顔・・・・・・綺麗・・・・・・。
私は宗次郎の髪にそっと手を伸ばした。
そして触れた。
宗次郎・・・・・・とても綺麗な髪・・・・・・。艶やかな感触。
私は宗次郎の頭を優しく撫でた。
「ありがとう・・・・・・宗次郎・・・・・・」
私のためにたくさん跳んでくれて。
一睡もしないで私を守ってくれて。
ご飯を私だけに食べさせてくれて。
医者に連れて行ってくれて。
ありがとう・・・・・・。
宗次郎の寝息を聞いていると安心してくる。
私も寝ようかな。
私は宗次郎の隣の布団に潜り込んだ。
・・・・・・ドキドキする。
すっ・・・・・・好きな人と・・・・・・一緒に眠るなんて・・・・・・!!
私は隣の宗次郎を見た。
かっ・・・・・・顔が・・・・・・!!近い!!
私は宗次郎に背を向けた。
ああもうドキドキするよ~~~!!!!!!!
宗次郎に・・・・・・今・・・・・・キス・・・・・・とかしたら・・・・・・どうなるのかな?
宗次郎起きるかな?
って・・・・・・何考えてんだ!!わあああああああああ!!!!!
できない!!絶対キスとかできない!!
・・・・・・・・・・・・。
少しだけ・・・・・・。
私は起き上がって宗次郎の顔を見つめた。
少しだけだから・・・・・・いいよね。宗次郎。
私は宗次郎の唇に唇をゆっくりと近付けた。
「何をなさっているのですか?」
「――!!そっ・・・・・・宗次郎!?」
宗次郎が目を覚ました!?