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天剣は春色を映して

第3章 第三章


「そろそろ宿屋ですね・・・・・・どこかな・・・・・・」
宗次郎が地面に着地してキョロキョロした。


「そっ宗次郎、おろしてくれていいよ」


「そうですか?では」
私は宗次郎の腕から降りた。


お姫様抱っこで宗次郎に密着してドキドキが止まらない。
今も心臓が高鳴っている。


「では探しましょう」
宗次郎が歩き出した。


「うん」


「宿屋宿屋・・・・・・あ、あれかもしれませんね!!」


宿と大きく看板が出ている建物を発見した。


「行きましょう時音さん」
私と宗次郎は少しだけ駆け足で宿屋に向かった。


「やっぱりここですね」
宗次郎が宿屋の玄関を開けた。


「いらっしゃいませお客さん」
奥から宿主さんが現れた。


「僕達二名を泊めていただけますか?」


「はい。どうぞ、中へ」


「ありがとうございます」
私と宗次郎は中に入り、靴を脱いだ。


「お好きな部屋を選んでください」
宿主さんが微笑む。


「では二階でお願いします」
宗次郎が微笑んだ。


わぁ・・・・・・宗次郎と旅館・・・・・・!!


感動してしまう・・・・・・!!


まるでお泊りデート!!


「時音さん、お腹空いてませんか?」


「あっ、ううん!平気!!」


「そうですか。空腹になりましたら遠慮なく言ってくださいね」
宗次郎が優しく微笑んだ。


とくんっ・・・・・・。


心臓が高鳴るよぉ・・・・・・!!


「ありがとう宗次郎」


「では、二階のお部屋にご案内します。どうぞ」
宿主さんが私達を案内した。


宿主さんと宗次郎と私は階段を昇っていく。


「時音さん、階段平気ですか?体痛みません?」
宗次郎が心配して私を見る。


「平気」
私は宗次郎に微笑んでみせた。
ちょっと体痛いけど宗次郎に心配かけられないもんね。


私達は隅の部屋の一室へ通された。


「どうぞ、ごゆっくりおくつろぎください」
宿主さんは私達に笑顔でお辞儀すると、歩いて去っていった。
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