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天剣は春色を映して

第3章 第三章


「時音さん、体、痛みます?」


「あ・・・・・ちょっとだけだから大丈夫だよ」


「宿で安静にしておいた方がいいですよ。宿屋を探しましょう」


「え、逆刃刀探しは?」


「また後日にしましょう。急ぎませんので」
宗次郎が微笑んだ。


「たのもう!!」
宗次郎が近くの家の玄関をノックした。


中からおじいさんが出てきた。


「なんだい?」


「こんにちは。僕達、宿屋を探しています。この近辺にございますでしょうか?」


「宿屋・・・・・この先三里ばかし行けばあるぞ」


「ありがとうございます!!」
宗次郎がお辞儀した。


「いやいや、じゃあな」
おじいさんは手を振ってくれた。


「ありがとうございました!!」
宗次郎も笑顔でおじいさんに手を振る。


「ありがとうございました」
私もおじいさんにお辞儀した。


「良かった。すぐ見つかりましたね」
宗次郎が微笑む。


「宗次郎・・・・・ありがとう」


「いえいえ」


「宗次郎、眠くない?お腹すいてない?」


「あはは・・・・・実は少し睡魔が・・・・・眠いです」
宗次郎が少し目をこすった。


「行きましょう」
宗次郎が微笑んだ。


「宗次郎、宿屋で寝ていいよ。私も安静にしてるから安心して」


「ありがとうございます。お言葉に甘えてもいいですか?」


「うん」


「ありがとうございます」
宗次郎が眠そうに微笑んだ。
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