第1章 第一章
「この歳でも時音さんという支えは必要ですけどね」
宗次郎が微笑んだ。
――えっ?
「えっ・・・・・・なんて言ったの?」
私が必要・・・・・・って・・・・・・言った・・・・・・?
「なんでもありませんよ」
宗次郎が満面の笑みを私に向けた。
――っ・・・・・・
美しくて目が眩む・・・・・・!!
宗次郎の傍に居るだけで心臓が持たない――!!
「暖まりながら待ちましょう」
宗次郎が私の腕を優しく掴んで強く燃えている焚き火に誘う。
「っ・・・・・・!」
腕を掴まれただけなのに体中に電流が走る・・・・・・!!
私と宗次郎は焚き火の側の丸太に腰を下ろした。