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天剣は春色を映して

第1章 第一章


私と宗次郎は玄関から一歩外に出て、玄関と扉を閉めた。


・・・・・・今日が平成何年何月何日か聞けばハッキリするかな?


「宗次郎、今日は平成何年何月何日?」


「平成?平成とは?今は明治13年4月3日ですね」


・・・・・・え?


「明治?」


「元号ですよ。元号ご存知ないですか?」


「ううん、知ってる。だから元号が平成って事なのよ!今、平成でしょ?」


宗次郎は悩ましげに首を傾げると、


「平成なんて元号聞いた事ありません・・・・・・」
と言った。


「今は明治13年の4月3日です」


待って。
考えろ考えろ考えろ。
今までここで見てきた風景――。
宗次郎や周りの人々の和服姿――。
日本刀を持っている人々――。
そして宗次郎の言う現在の元号――。


これって――。
宗次郎が嘘をついていないなら――。


「私・・・・・・本当に・・・・・・昔の時代に・・・・・・?」
膝がガクガク震える。
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