第1章 第一章
宗次郎・・・・・・。
顔や体に血がついてる・・・・・・。
きっと奇襲をかけてきた剣客達の血・・・・・・。
宗次郎が悲しそうに私から目をそらす。
「僕の事嫌いになっちゃいましたよね・・・・・・」
宗次郎が顔の返り血を手の甲で拭いながら言った。
え・・・・・・?
「ううん!!嫌いになんてならないよ!!宗次郎はそのままでいいんだよ!!そこの人達を斬ったのも、間違ってなんかないよ!!」
宗次郎は目を見開いて私を見た。
「時音・・・・・・さ・・・・・・ん・・・・・・」
宗次郎が声を震わせ唇を震わせた。
宗次郎・・・・・・。