第16章 リング争奪戦
チェルベッロ「11時になりましたので、嵐の守護者対決に入りたいところですが・・・本日より、とある方も参加致しますのでその方のご紹介を先にさせて頂きます。」
ツナ「?とある方??」
了平「他にも守護者がいるのか??」
リボーン「・・・まさか・・。」
ベル「しししっ。」
チェルベッロ「ふさわしい方が見つからなかった為に初代以降、ずっと空席であった“女王”の座。今回、ふさわしいお方を見つける事が出来ました。」
ツナ「?女王???そんなリングあった??」
リボーン「いや、そこには女王のリングはねぇぞ。女王のは門外不出でな。そもそもリングじゃねぇんだ。」
武「そうなのか?」
リボーン「あぁ。」
マーモン「女王はその名の通り、女王さ。僕らのような守護者とは違う。・・・とは言っても、初代からいないからね。初代の女王の話しか知らないけど。」
レヴィ「?」
マーモン「女王はいかなる時も冷静に物事を見極め、判断を下すのさ。その指示には守護者全員が従わなければならない。故に、女王の責任は果てしなく重たい物だ。」
リボーン「情報に踊らされる事なく、全ての損得を考えた上での決断を迫られる。だから女王にふさわしい人間が見つからなかったんだ。」
武「・・・でも、見つかったって・・。」
リボーン「俺達は女王候補を探してねぇぞ。」
チェルベッロ「はい。それはヴァリアー側も一緒です。故に、双方と顔見知りである方から探しました。」
ベル「!」
スッと一人のチェルベッロが扉を開けた。
ツナ「・・・な・・!!」
隼人「た、鷹宮!?」
椅子に座らされている麗が、そこにはいた。
しかし、眠らされているらしく、反応する事はない。
チェルベッロ「鷹宮麗。この学校で生徒会長をやっている方でs」
ベル「姫じゃん!!」
ガバッと麗に抱き付いて抱え上げるベル。
ツナ「ちょ・・・!!」
隼人「おい、鷹宮に触ってんじゃねぇよ。」
ベル「何言ってんの?姫は王子の物って決まってるじゃん。」