第16章 リング争奪戦
麗「恭弥ー?」
麗が屋上に来ると、すでに雲雀とディーノはボロボロになっていた。
それでも戦う二人。
ロマーリオ「お、嬢ちゃんじゃねぇか。」
麗「・・・話しかけただけじゃ止まらないんだよねぇ。」
スッと取り出したのは複数のファイル。
それを二人に投げる。
恭弥「!・・・麗、何。」
ディーノ「麗!いたのか!!」
二人そろってファイルに攻撃したせいでファイルは割れてしまった。
麗「いたよ。そろそろいい加減にしてもらわなきゃと思ってね。」
恭弥「・・・何が。」
麗「屋上で二人がバトるから屋上が悲鳴を上げてるの。」
麗の指差した先を見れば、ボロボロになった屋上。柵も壊れてしまっている。
ディーノ「あー・・・。」
麗「これ以上壊されると費用がかさむから、他の場所でやってくれない?」
恭弥「嫌だ。」
麗「請求書風紀委員会に全部送っていいならいいよ。」
恭弥「・・・分かった。やめる。」
麗「ついでと言っては何だけど、いろんなとこ回ってきなよ。面白いだろうし。」
恭弥「いろんなとこって?」
麗「海とか森とか。寺とかもありなんじゃないかな。」
恭弥「・・・。」
麗「この際、考えられる戦場を用意して貰っておいでよ。ね?」
恭弥「・・・君がそう言うなら。」
渋々と言った風に頷いた雲雀。
麗「ディーノ、恭弥連れ出して貰っていい?」
ディーノ「!お、おう!!」
麗「学校側には公欠で出しとくから。」
恭弥「・・・分かった。」
麗「やるからには徹底的にやりなよ。」
恭弥「跳ね馬を咬み殺せばいいんでしょ?」