第15章 嵐の予感
麗「・・・今日の欠席者は?」
草壁「沢田綱吉、獄寺隼人、山本武、笹川了平、他1年が3名です。」
麗「・・・そう。」
草壁「いかがしますか?」
麗「何もしないわ。」
そう言って書類を草壁に渡す麗。
麗「恭弥は?」
草壁「金髪の男性と屋上におられますが・・・。」
麗「金髪の男性?」
草壁「えぇ。隣にいらっしゃった男性をロマーリオと呼んでました。」
麗「・・・あぁ、知人だから放っておいて。」
草壁「了解しました。」
麗「しばらく恭弥仕事どころじゃないと思うからこっちに仕事回していいよ。」
草壁「分かりました。早めに持ってきますね。」
麗「うん。宜しく。」
草壁「それでは、失礼します。」
そう言ってパタンと閉められた扉。
麗「・・・そこにいるんでしょう?」
スッと窓から入って来た人物。
「やはりお気づきでしたか。」
麗「・・・誰?」
「我々はボンゴレ九代目の直属、チェルベッロ機関です。この場を調べましたところ、貴方様が最高責任者となっておりましたので伺わせて頂きました。」
麗「・・・私に何の用?」
「要件は二つ。1つ目、リング争奪戦をこの場で行う事に許可を下さい。」
麗「リング争奪戦?」
「はい。ボンゴレリングの所有者を決める争いです。」
麗「校舎壊れるのでしょう?嫌よ。」
「我々が責任を持って完全に修復致します。」
麗「・・・そう。なら条件を付けるわ。使用場所を事前に知らせる事。その時の私の指示には必ず従う事。それと、修繕する前よりも頑丈に作り直す事。」
「・・・はい。かしこまりました。」
麗「じゃ、使用を認めます。ここに後でサイン頂戴ね。」
「今ではないのですか?」
麗「2つ目にそれを持ってこなかったって事は、2つ目はもっと重要な事だと思うんだけど?」
「・・・では、2つ目に入ります。単刀直入に申しますと、リング争奪戦に貴女様にも参加して頂きます。」
麗「・・・は・・?」