第15章 嵐の予感
目を覚ますと、見慣れない天井が目に入った。
麗「・・・こ、こ・・。」
「麗!目が覚めたか!?」
麗「・・・ディーノ・・?」
ディーノ「良かった・・・傷は?痛むか??」
麗「・・・いや、大して痛みは・・。」
ディーノ「・・麗、スクアーロと知り合いなのか?」
麗「スクアーロ?鮫と知り合いって?」
リボーン「・・・さっきお前が戦ってた相手だ。」
麗「ふぅん・・・あの人、スクアーロって言うの。ぴったりな名前してるね。」
ツナ「鷹宮さん!大丈夫!?」
バタバタと部屋に駆け込んできたツナ。
麗「大した事ないわ。」
ツナ「よ、よかったぁ・・・!!鷹宮さん、あの人に連れていかれそうになって・・・!」
麗「・・・ディーノが助けてくれたの?」
ディーノ「ビックリしたぜ?着いたらスクアーロが麗抱き抱えてんだからよ!」
リボーン「悪ぃ。」
リボーンの表情は帽子で見えない。
麗「・・・大変だったわよ?」
リボーン「あぁ・・・そのせいで怪我させちまった。」
麗「これくらいの傷なら安いよ。傷跡は残さないようにしてくれるんだよね?」
リボーン「当たり前だ。」
ツナ「・・・え、ど、どういう事・・!?」
麗「リボーン君にお願いされて、時間稼ぎしてたのよ。」
ディーノ「・・・おいおい麗・・相手はスクアーロだぞ?勝算が・・・。」
麗「時間稼ぎに勝算なんていらないもの。」
ディーノ「・・・!」
麗「・・頭までご丁寧に包帯巻いてくれたけど、大した怪我は本当にしてないの。」
しゅるり・・・と包帯を外していく。
リボーン「肩の包帯は外すなよ。」
麗「分かってる。」
麗はベッドから降りて部屋を出て行ってしまった。
ツナ「・・・鷹宮さん・・。」
ディーノ「リボーン、何で麗に戦わせたんだ?」
リボーン「あいつが、どこまで戦えるのか見たくてな。」