第15章 嵐の予感
麗「何が目的でここへ来たの!」
「アイツを追いかけてだなぁ!」
ちらりと視線を反らすと、ツナと一緒にいる少年。
麗「・・・へぇ、そう。幼い子を追いかける趣味があったのね。」
「んなわけねぇだろうが!!!!」
麗「ショタコンめ。」
「違うっつってんだろ!!!」
男の突きは思ったより速く、山本のバットが飛ばされた。
それと同時に火薬が麗に目がけて飛んでくる。
麗「!」
麗は顔の前に両腕を持って来て下がる。
爆発したが、直撃する事はなかった。しかし、麗は爆風によって壁に勢いよく当たった。
麗「っ!」
麗が気付いた時にはもう遅かった。
目の前には男がいて、麗の右肩を狙っていた。
咄嗟に麗はかがみ、貫かれる事はなかった。
しかし、避けきれずに肩口は血塗れになる。
麗「いっ・・・!!」
ツナ「鷹宮さんっ!!!」
「安心しろぉ・・・殺しはしねぇ。」
グイッと顔を持ち上げられ、麗は睨む。
「ほぉ・・・悪くない。通りで奴が推薦するワケだ。」
麗「・・・邪魔。」
ガッと男を蹴った麗。男は腕で受け止めた。
麗「!」
「じゃじゃ馬だなぁ!少し眠ってろぉ!!」
ガッと麗のお腹に入れられた拳。
麗「ぅあっ・・・!!」
ツナ「鷹宮さん!!!」
麗「・・・もう、いい・・?」
途絶えかけている意識を必死に浮上させてでた言葉はごく一部。
リボーン「あぁ。すまねぇ。」
だが、それでもリボーンは理解した。
麗の意識はそのまま途絶え、ドサッと地面に崩れ落ちた。