第15章 嵐の予感
周りから悲鳴が聞こえる。
麗「リボーン君。・・・あれ?」
目の前にいたはずのリボーンは、煙が消えるといなかった。
多くの人達がこちらへ逃げて来る。
麗「と、いう事は・・・元凶はあっち、か。」
麗は視界に入った掃除モップを持つ。モップの部分を外して。
麗「・・・あの子達は随分と非日常に好かれてるみたいねぇ・・。」
大勢の人々が走って来る方向へ麗は駆けだした。
山本、獄寺はすでに敵によって倒されており、ツナの目の前には敵がニタリと笑いながら近寄って来た。
「ヴォオオオイッ!話にならねぇぞぉこいつら。・・・死んどけ。」
ヒュッとツナに振り下ろされる刃。
だが、それはツナに当たる前に何かに当たった。
ツナが恐る恐る目を開けると、目の前には麗がいた。
ツナ「た、鷹宮さんっ!?」
麗「悪いけど・・・ちょーっと下がっててくれるかな・・?」
ツナ「わ、分かった!!」
「!ほぅ・・・女のくせによく受け止めたなぁ!!」
麗「女のくせにってのは余計だと思うわよ?」
チラリと視線を反らす麗。その先には倒れ込んでいる山本と獄寺。
「ヴォォオオイッ!余所見してんじゃねぇ!!」
ヒュッと振りかざされた刃。麗は軽く弾いて攻撃を食らわせる。
ガッと一発お腹に入った。
「グァッ・・・!!」
麗「・・・鳩尾に入ってその程度じゃあ大したものね・・。」
銀髪の長髪の男はニヤリと笑って麗に剣を向ける。
「ちょっとは楽しめそうじゃねぇか・・・!!」
麗「私はちっとも楽しくないわ。」