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ラベンダーに誘われて

第14章 襲撃












幼い子供がツナに襲い掛かっているのを見て、麗は起き上がろうとした。





骸「麗。」


ボソリと呟かれた名前。




麗「・・・?なに??」

骸「すみませんが、しばらく眠っていてもらえますか。」
麗「・・・痛くしないでね。」




ツナ「!鷹宮さんっ!!」



ツナの声をBGMに、麗の首に手刀が入る。




骸「貴女には傷一つ付けさせません。」




その言葉を最後に、麗の意識は途切れた。









「麗を返しやがれ。」



骸「おや、アルコバレーノ。君の生徒を見なくてもよろしいのですか?」
リボーン「話を逸らすな。麗を返せ。」
骸「お断りします。彼女は大事な人質ですので。」
リボーン「ツナがもう此処に来ているのにか?戦っている最中に麗をダシに使うつもりなら、お前を撃つぞ。」
骸「手を出さないんじゃないんですか?」
リボーン「惚れた女を守るのは当たり前だ。」


骸「・・・ほぅ。では、今ここでこの子に怪我させたら面白そうですね。」



クフフと笑う骸。



リボーン「・・・!!」
骸「ご安心を。この子をダシに使うなど、下劣なマフィアのやる事を僕はしません。」




意識を失ってソファーに埋もれている麗の髪にソッと触れる骸。








リボーン「・・・お前、まさか・・。」


ツナ「フゥ太!!フゥ太!?耳からも血が・・・!!」

骸「・・・あぁ。彼はこの10日間、ほとんど眠っていないようでしたしね。思えば最初から手のかかる子でした。我々はボンゴレ十代目の所在のあたりをつけて日本に来たのですが特定には至らなかった・・・。そこで、十代目と顔見知りである彼に来て貰ったのですが“沈黙の掟”を貫き通し、だんまりでしてね。更には、心を閉ざしてランキング能力まで失ってしまった。」


ツナ「何だって!?」

リボーン「・・・それで仕方なく、以前に作られた並盛の喧嘩ランキングを使ってツナとファミリーを炙り出そうとしたんだな。」


骸「目論見は大成功でしたよ。現に今、ボンゴレはここにいる。」







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