第14章 襲撃
麗「・・・あ、の、骸?」
骸「何ですか?」
麗「どうしてこの態勢?」
ソファーに座っている骸。その上に麗。
骸に背を預ける形だ。
骸「いいじゃないですか。」
麗「・・・えーと・・。」
パタパタと走って来る音が聞こえる。
麗「・・・ねぇ、これ、来るんじゃ・・・。」
骸「・・・そうですねぇ。」
ひょいっと抱き抱えられたかと思ったら、ソファーにポスッと落とされ、腕を頭上でひとまとめにされ、骸が麗の上に乗る。
麗「ちょ、ちょっと・・・!!」
ギィ・・・と音がして扉が開く。
ツナ「!鷹宮さん!?」
骸「また会えて嬉しいですよ。」
ツナ「!君は・・・!!え、何で鷹宮さんの上に乗ってるの!?」
骸「ゆっくりして行って下さい。君とは永い付き合いになる。ボンゴレ十代目。」
ツナ「え、何で俺がボンゴレって・・・?」
ビアンキ「ツナ、コイツ・・・!!」
骸「そう。僕が本物の六道骸です。」
ツナ「なっ・・・はぁぁああっ!?」
バタンッと違う扉を閉める音がして、ツナ達はそちらを見る。
ツナ「!フゥ太!!」
麗は自身の手首にいつの間にかはめられていた手錠を見て溜息をつく。
麗「・・・随分な早業ね。」
ボソッと呟いた言葉は空気に消えた。