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ラベンダーに誘われて

第14章 襲撃








ハッと目を覚ますと、気を失う前の黒曜ヘルシーランドの天井が見えた。


ガバッと起き上がると、パサッと何かが落ちる音がして視線を向けると、黒曜中の上着が落ちていた。





麗「・・・かけて、くれてたんだ・・。」




「おや、もう起きたのですか?」



麗「・・・六道、骸。」
骸「クフフ・・・名前教えましたか?」
麗「ちょっとね。」
骸「あぁ、ボンゴレがやってきました。今は部下が相手をしている所です。」
麗「そう。」
骸「おや。眠る前よりも大人しいですね。」


麗「貴方がマフィアを毛嫌いする理由、のせいかな。」





骸「何故貴女がそれを知っている。」





スッと麗に三又槍の先を突きつける骸。




麗「・・・私、悪い人間だから。」




槍を下げ、骸に近づく麗。







麗「ごめんね。止めてあげられなくて。」


ギュウッと、夢の時と同じように骸を抱きしめる。




骸「・・・な、ぜ・・。」

麗「痛いよね。辛いよね。ごめんね。」




骸「・・・貴女が、あの時の・・?」
麗「・・・覚えがあるの?」
骸「夢、だと・・・思っていたのですが・・。」
麗「・・・そう。」



サラサラと骸の頭を撫でる麗。






麗「呼ばれたの?私は。」


骸「・・・えぇ。幼い僕が呼んだのです。」








ギュウッと麗をきつく抱きしめる骸。





骸「麗。やっと会えた。」









骸の声が微かに震えている事に気付いて、麗は静かに骸の背を撫でていた。






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