第2章 生徒会
授業の終わりを告げるチャイムが鳴り、生徒たちはぞろぞろと教室を出て行く。
「鷹宮さん!一緒に部活見に行かない??」
「私も行きたい!!」
麗「ごめんなさい。この後は予定があるの。」
「そっかぁ・・・。また今度誘うね!!」
そう言って教室を出て行く女の子たち。
麗「・・・行くか。」
麗はコンコンッと扉を叩き、部屋に入る。
恭弥「今回はそんなに遅くなかったね。」
麗「流石に2回目だと道くらい覚えます。」
恭弥「午後の間に草壁達に生徒会室掃除させたから。」
麗「・・・草壁さん?」
聞きなれない名前が出て来て聞き返してしまった。
「自分が草壁です。風紀副委員長をしています。」
麗「・・・初めまして。鷹宮麗です。お掃除ありがとうございました。」
恭弥「仕事内容はそこで教えるから。行くよ。」
スクッと立ち上がって部屋を出て行く雲雀さんに着いて行くことに。
恭弥「ここ。」
ガチャッと開かれた先は、学校なのか?と思うほど綺麗だった。
恭弥「大体の仕事は書類整理と会計。全校生徒のプロフィールは応接室にあるけど、それ以外は此処にあるから。」
何でそんな物がこんな所にあるんだ。
恭弥「催し物は全部生徒会に回って来るから。じゃあ宜しく。」
そう言ってきた道を戻って行く雲雀さん。
麗「・・・案内ありがとうございました。雲雀さん。」
恭弥「・・・恭弥でいい。」
麗「・・恭弥さん。」
そう言うと、どことなく満足そうにして帰って行った。
麗「・・・室内を見直しても、ホテルみたいな内装なのは変わりないか・・。」
パタンッとドアを閉めて用意された椅子に座ってみる。
麗「・・こんな所に学校の経費使っていいのかな・・。」