第2章 生徒会
翌日、生徒会室に行って仕事を始めてみた。
麗「・・・教師の履歴書までここにあるの・・。」
一通り積み重なっていた書類を見てみる。
麗「・・・本当に書類整理からやらないといけないな・・。」
教師の履歴書、今学期の予算、体育祭の日程、文化祭の日程・・・などなど様々な書類がこれまたオシャレなアンティーク調の書棚に詰め込まれていた。
以前の生徒会長は書類整理が苦手だったんだと思おう。
空の大量のファイルも見つけ、それに閉まっていく事にした。
気が付けば、空は暗くなっていて、下校時間を過ぎていた。
麗「・・・残りは明日でいいか。」
パタンッとファイルを閉じてファイル名を書いて書棚へ入れる。
すると、タイミングよくガチャッと入口が開いた。
恭弥「ねぇ。下校時間過ぎてるんだけ・・ど・・・。」
麗「ごめんなさい。今気づいたの。」
恭弥「・・・ねぇ、これ全部今日やったの?」
恭弥さんは書棚に入れられたファイルの列を見て言った。
麗「?そうですけど・・・。」
恭弥「・・・もうほとんど終わってる・・。」
残りの書類はデスクの上に散らばりっぱなしだけど、この際もういいや。明日に回そう。
麗「そういや恭弥さん。生徒会役員って、副会長とか書記とかはいないんですか?」
恭弥「役立たずしか立候補しないから前の選挙からとらない事にした。」
通りで二日続けて誰も来ないはずだ。
恭弥「君、有能だからその服装でもいいよ。」
麗「・・・いいんです?」
恭弥「僕がいいって言ってるんだからいいに決まってるでしょ。」
麗「じゃあ1セットしか買ってないんでクリーニング出した時とかに着ます。」