第12章 進級
ドゴォオオンッという爆発音が微かにして麗はパチリと目を覚ました。
草壁「お目覚めになりましたか?」
麗「・・・今、何か爆発しなかった?」
草壁「?いえ、この辺りではないかと・・・?」
麗「・・・ちょっと見て来る。草壁さんたちは待機。」
「「了解しました!!」」
草壁「お気をつけて。」
麗「うん。ありがと。」
パタパタと走って行った麗。
音のした方へとやって来ると、雲雀がトンファーを持って地面に膝をついていた。
麗「・・・恭弥?」
「なっ!鷹宮さんーーーーっ!?」
聞き覚えのある声がして、顔を上げるとツナと獄寺、山本がいた。
麗「・・・三人ともどうしたの?」
キョトンとした顔で三人を見た途端、麗の視界が回った。
気付けば、背中には地面の感覚。目の前には沢山の桜が見える。
麗「・・・ぇ・・?」
「可愛い子チャンみーっけ。」
少し視線を下にずらすとどこかで見覚えのある男が麗の上に乗っていた。
麗「・・・貴方・・。」
シャマル「シャマルだ。覚えておいてくれよ?」
麗「あぁ、保健医の。」
リボーン「麗に何してんだお前。」
ゲシッとリボーンがシャマルを蹴り飛ばしたため、麗はむくりと起き上がった。
シャマル「何すんだリボーン!!」
リボーン「こっちの台詞だ。俺の愛人に何しやがる。」
恭弥「・・・君、赤ん坊の愛人なわけ?」
麗「リボーン君がいつも言ってるだけだよ。」
パンパンッと土を払って立ち上がる。
リボーン「麗、雲雀と一緒にいたのか?」
麗「そうだけど・・・?仕事がひと段落したから花見に行こうって。」
リボーン「なら、俺達ともどうだ?雲雀が場所を譲ってくれたんだ。」