第12章 進級
麗「・・・花見?」
恭弥「そう。風紀委員に場所は取らせてあるから。どう?」
麗「・・・私、徹夜したとこだから寝ちゃうかも。」
恭弥「いいよ。誰もいないし。」
麗「そう?・・・なら行こうかな。」
恭弥「決まり。」
麗「・・・わぁ・・綺麗・・・!!」
恭弥「ここの桜並木は並盛で一番多く桜を咲かせる場所だからね。」
麗「そんな場所なのに何で誰もいないの?・・・まさか追い返した?」
恭弥「誰もいない時から占領した。」
麗「・・・ま、それならまだ許せる、かなぁ・・。」
恭弥「・・・眠いんでしょ。寝ていいよ。」
麗「・・・ありがと、恭弥。」
すやすやと眠っている麗を横目に、雲雀は空を見上げた。
恭弥「草壁、あっちがうるさいから見て来るよ。この子起きないように見といて。」
草壁「かしこまりました。」
そう言って雲雀は自身の肩にかけていた学ランを麗に被せて行ってしまった。
草壁「・・・委員長、貴方は変わられた。」
以前なら、こんな事しなかったのに・・・。