第7章 体育大会
各クラス代表一名を呼ぶと、この前生徒会室に乗り込んできた人の姿があった。
了平「何だ!!」
麗「この競技、中止にしても構いませんね?」
そう言うと、誰よりも怒った顔をしてこちらに攻め寄る笹川了平。
了平「何故だ!!!!」
麗「先日言いました。“今まで大きな怪我人が出なかったのが奇跡だと思わざるを得ません。”と。しかし、今回では起こってしまいました。」
了平「まだ競技は行われておらん!!」
麗「その競技のために暴力を振るったなどと証言が出ているのです。放っておいていい問題ではありません。」
了平「本当にそうかなどと分からんだろう!」
麗「こちらへ証言した人が生徒であった以上、私は疑う事はしません。」
了平「しかし・・・!!」
言葉の出なくなってしまった様子の笹川了平。
麗「・・・B組C組の代表の方達、いかがします?総大将は体調不良で参加出来ませんが。」
B組「・・・。」
了平「何を迷う必要がある!!やるに決まっているだろう!!」
麗「A組は黙っていなさい。」
C組「・・・折角、勝つ作戦とか考えたんだし、やりたい。」
B組「・・・そうだよな。このままなくなったら、寂しいしな。」
麗「・・・なるほど、分かりました。」
了平「!では!!させてくれるのだな!!?」
麗「その代わり条件を提示します。」
「お待たせいたしました。協議の結果、今年の棒倒しはA組対B,C組の合同チームとさせて頂きます。」
そうアナウンスを流し、麗はくるりと後ろを向いた。
麗「これなら、恭弥も参加しない?」
恭弥「・・・チームの総大将は?」
麗「相手はこの前応接室に乗り込んできた沢田君。」
恭弥「・・・いいね。やるよ。総大将。」
麗「そうこなくっちゃね。」