第7章 体育大会
体育祭当日。
生徒1「生徒会長、挨拶。」
そうアナウンスが流れ、麗は壇上に立った。
麗「雲一つない快晴に恵まれ、今日体育祭を行う事が出来ます。皆さん、悔いの残らないように頑張ってください。」
そう麗が言葉を発すると、1年A組の方でざわめきが生まれる。無理もない。何故なら、麗は生徒会長になった事を誰にも言っていなかったのだから。
ツナ「(鷹宮さん、生徒会長になってたのーーーーー!?!?)」
麗「保護者の皆さま、ご来賓の皆さま、本日は御来校ありがとうございます。生徒一同、全力で体育祭に挑むので楽しんでいただけると幸いです。どうぞごゆるりとお楽しみください。・・・並盛中学校生徒会長、鷹宮麗。」
麗の挨拶が終わると拍手が広がった。
麗は壇上から降り、本部へと戻った。
麗「・・・さて、頑張りますか。」
午前中の競技は何事もなくスムーズに進んだ。
リレーの際に転んで怪我をした生徒はいたが、大した怪我人が出るわけでもなく体育祭は更に盛り上がりをみせていた。
麗「・・・このままいけば、いいけれど。」
その時だった。
慌てた様子で生徒の一人がこちらに駆けて来たのだ。
生徒4「大変です!!棒倒しで大将を務める予定だったB組の押切先輩がトイレで何者かに襲われました!!」
麗「・・・生きてるの?」
生徒4「えっ!?いや、そりゃあ・・・生きてはいますよ・・?・・・それで!!目撃者によるとA組の人間がやったと言っています!!」
生徒3「大変です!!C組大将もA組の奴に気絶させられたとの報告が!!」
麗「・・・棒倒しは一時中断。昼休憩にして下さい。各クラス代表3年生1名を本部に呼んで協議します。すぐに放送流して下さい。」
生徒1「は、はい!!」
慌てて放送を流す生徒。
麗「貴方達も昼休憩に行ってください。後半もありますからね。」
生徒2「あ、はい!分かりました!!」