第6章 2学期
緑化2「大体、1年が生徒会長って何なんだよ!ふざけてんのか!あぁ!?」
グイッと麗の胸倉を掴んで立たせる緑化委員会。
麗「・・・先に手を出したのはそちらですからね。」
緑化2「はぁ?何言ってんだおm」
パァンッという音が、教室に響いた。
麗「この場にいるという事は、その委員会の顔であるという事をお忘れなく。」
先ほどの音は、麗が緑化委員の人に平手打ちをした音だった。
麗「貴方は委員長ではありませんね?廊下でお待ちください。」
腕を掴んで廊下へと放り出した麗。
麗「さ、他の委員長じゃない方々も。」
ニッコリと麗は笑っているのに、目が笑っていない。
それに気付いた緑化委員会の人間はゾッとして、恐る恐る部屋から出て行った。
麗「・・・続けます。今期の部屋割りはこれで決定なので、宜しくお願いしますね。では、次のプリントに移ります。」
委員会が終わり、ゾロゾロと委員長達は部屋を出て行った。
恭弥「・・・君、結構言うね。」
麗「そう?思った事しか口に出してないよ。」
恭弥「ま、あいつらの末路は変わらないけど。」
麗「・・・末路?」
恭弥の指差した先を見ると、風紀委員たちが先ほどの緑化委員会の人達をボコボコにしていた。
麗「・・・恭弥の前で群れたのがダメなんだよね。」
そう呆れ気味に言った麗。片付けが終わったようで、荷物を抱えている。
麗「生徒会室に戻るけどどうする?」
恭弥「後で行く。」
麗「はーい。」
そう言って部屋を出て行った麗。
“・・・恭弥の前で群れたのがダメなんだよね。”
恭弥「・・・鷹宮麗をバカにしなければ、見逃してあげようかとも思ったけどね。」
そんな恭弥の独り言は風に流されて消えた。