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ラベンダーに誘われて

第6章 2学期







教頭「・・・はい。問題ないですね。」


麗「・・・こちらから申請しておいて何ですが、応接室を本当に増やさなくていいんですか?」
教頭「えぇ。校長室とその隣に接待室がありましてね。応接室は2階にあるし、使ってもいいですよ。」
麗「そうですか。では遠慮なく。」
教頭「雲雀くんに宜しく伝えて下さい。」
麗「ご自身で仰って下さい。」




そう言って麗は職員室から出て行った。









「早かったね。」

麗「・・・恭弥。見回り?」
恭弥「そうだよ。」
麗「お疲れ様。」
恭弥「今日はもう帰るのかぃ?」
麗「いや、生徒会室で仕事の続きをするつもり。」
恭弥「・・・じゃあ行こうかな。」
麗「見回りはいいの?」
恭弥「もう終わった。」










ガチャリと扉を閉めて生徒会室に入る。




恭弥「2学期の行事は?」
麗「体育祭と文化祭かな。1学期の間に提出しちゃったわ。」
恭弥「そう。ならいいよ。」
麗「委員会で配る書類がまだ出来てないんだよねぇ。あと1週間あるけど。」
恭弥「・・・何枚作るつもり?」
麗「部屋割りとか、今学期のそれぞれの委員会の目標とか・・・5枚くらいかな。」
恭弥「そう。君の隣の席にしておいて。」
麗「分かった。」






カタカタと打ち込む麗。






麗「他は?」
恭弥「予算。」
麗「それはもう決まってるから無理。」




ムッとする恭弥。




麗「1学期の時点で提出済。」
恭弥「今から校長の元へ行ってくる。」
麗「ダメ。予算は予算。予算内でやりくりしてね。」
恭弥「生徒会本部の予算は?」
麗「書類代とクーラー代、あとは機械を増やそうかと思ってるから・・・それくらいなものね。」
恭弥「随分少ないね。緑化委員会とかから予算回収すればいいのに。」
麗「私は一人だし、必要最低限でいいのよ。今使ってる機械が壊れたりとかしたら別で捻出してくれるらしいから。」


恭弥「生徒会長様様だね。」
麗「推薦したのは貴方よ?」
恭弥「そうだったね。」








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