第5章 夏休み
イヤホンを耳に付けて宿題をしている鷹宮さん。
髪は邪魔になるのか、緩くくくっている。
武「なー鷹宮。」
ツンツンと鷹宮さんの服の裾を引っ張る山本。
それに気付いた鷹宮さんがイヤホンを外してこちらを見る。
麗「何??」
武「この問題が分からなくてな。」
麗「・・・あぁ、これ?これなら~~~~。」
鷹宮さん、教科書も何も見ないで公式とか言ってるし、やっぱり賢いなぁ。
隼人「十代目?どうしました??」
ツナ「あ、ううん!なんでもない!!」
武「悪ぃ。サンキューな!!」
麗「いえいえ。」
そう言って鷹宮さんはまたイヤホンを耳に付けて自分の宿題に戻った。
隼人「おい野球バカ。進んでるんだろうな?」
武「あぁ!問7以外終わったぜ!」
そう言って自分の答えを見せて来る山本。
隼人「・・・合ってる・・。」
ツナ「(スゲー・・・。)」
武「でも、問7だけわかんなくってなぁ・・・。」
隼人「ハッ。まだまだバカだなぁ!山本!!問7はなー・・・。」
そう言って問題用紙を見る獄寺くん。
隼人「・・・わかんねぇ。」
ツナ「えっ!?」
武「まじーな。全部解けないと落第だっけ?」
隼人「んなっ!!それを早く言え!!」
武「まーまー!まだ時間はあるし力合わせて頑張ろうぜ!」
隼人「ったりめぇだ!!十代目を落第させるワケにはいかねぇ!!」
ツナ「あ、鷹宮さんなら分かるんじゃ・・・。」
そう思ってちらりと鷹宮さんを見ると、鷹宮さんは机に腕を組んで伏せていた。・・・伏せてる?
ツナ「・・・寝て、る?」
隼人「おいお前・・・十代目に黙って寝るなんてふざけてんのk」
ツナ「わぁああ!!獄寺くんストップ!!」
鷹宮さんを起こそうとする獄寺君を慌てて止める。
ツナ「疲れてるんだよきっと。(じゃなきゃこんなうるさいのに寝れないだろうし・・・。)」
隼人「しかし十代目!」
リボーン「そうだぞ。女は大事に扱え。」
武「ツナーベッド借りるぞー?」
ツナ「え?あ、うん!」
そう言うと山本は鷹宮さんを抱えてベッドに寝かせた。
武「んじゃ、鷹宮が起きる前に終わらせようぜ!」