第5章 夏休み
荷物を持って下駄箱で靴を履き替えていると、誰かが麗の名前を呼んだ。
「あれ?鷹宮!今帰りか?」
麗「・・・山本君?それに沢田君も。どうしたの?」
ツナ「あ、えっと・・・。」
武「俺ら補習組だから、補習だったのな。」
麗「そっか。暑い中お疲れさま。」
武「鷹宮って勉強出来るよな?これから宿題やるんだけど、良かったら一緒にやんねぇ?」
ツナ「!」
麗「それは構わないけど・・・どこでやるの?」
武「ツナの家なのな!」
ニコッと笑って答える山本。
麗「このまま行く?」
武「いや、俺小僧に菓子持ってく約束したから一旦帰る。ツナと先に行っててくんねぇか?」
麗「分かった。」
ツナ「・・・。(うわぁぁぁああっ!!!)」
あの鷹宮さんと一緒に帰ってる!!!!夢じゃないのかなこれ!!?!?山本グッジョブ!!!
やっぱ鷹宮さんって綺麗だよなぁ・・・。スラッとしてるし、髪サラサラだし・・・。
麗「そういや、話進んじゃってたけど、本当に突然お邪魔しちゃって大丈夫?」
ツナ「あ、うん!!大丈夫だよ!!ただ、うちちょっと居候が多くてうるさいんだ・・・アハハ・・。」
麗「家庭が賑わってるのはいいことだと思うよ。」
鷹宮さんって、見た目もいいし、勉強もできて運動も出来るし、中身もいい!!と思う。
こんな子と結婚出来たら幸せなんだろうなぁ・・・なんて思ったりするけど、俺には不釣り合いだって分かってる・・・。
ツナ「あ、ここだよ!」
麗「あ、一軒家なんだ?」
ツナ「うん。鷹宮さん家は?」
麗「うちはマンションなんだ。引っ越しする事が多いから。」
ツナ「へぇ、そうなんだ・・・。」