• テキストサイズ

ラベンダーに誘われて

第18章 未来






時間が出来たら、麗チャンの元へ行くようにした。






麗「あら。今日は早かったわね。」
白蘭「うん。お仕事頑張ったんだ。」
麗「そう。お疲れ様。」




白蘭「わぁ・・・!」


麗「綺麗でしょ?ここの花畑。」





麗は病院内だけど、いろんな場所に案内してくれた。

そのたびに、僕の世界に色がついた。





麗「ちょっと病棟から遠いからあまり来れないんだけどね。」
白蘭「あー・・・そうだね。でも、綺麗。」

麗「ふふふっ。そっちの笑顔のが可愛いわよ。青年。」
白蘭「・・・白蘭って呼んでくれないの?」
麗「・・・気が向いたらね。」








白蘭「麗チャン!・・・?」
麗「・・・あ、あぁ・・青年か。いらっしゃい。」
白蘭「誰か来てた?」
麗「見舞いの客だよ。・・・気になる?」
白蘭「んー・・・今じゃなくていいや。いつか教えてね。」
麗「そっか。」
白蘭「ねぇ、今日は何処に案内してくれるの?」
麗「今日は外出許可を貰ったよ。ちょっと外に出てみようか。」
白蘭「!いいの!?」
麗「あぁ。」








この世界だけだった。麗チャンと病院でたまたま出会ったのは。

麗チャンは、僕に色を教えてくれた。この世界の感動を、教えてくれた。





だから、この世界は壊したくなかった。



だから、この世界を自分の物にしたくなった。










白蘭「・・・え・・?」

麗「・・・ごめんね、白蘭。私はもう長くなくてね。」






嫌だ。嫌だ。



嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。




麗チャンがいなくなるなんて嫌だ。










ある日、麗チャンの病室に行ったら、そこは、空っぽになってた。








白蘭「あ、ぁ・・・!!あぁぁぁぁあぁぁぁぁああぁぁああああっ!!!!」






だから、麗チャンを生き返らせたかった。



/ 170ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp