第18章 未来
ツナ「・・・過去に、俺達の時代に・・・帰ろう・・!!」
草壁「・・・こんなところにいらっしゃったんですね。麗さん。」
麗「・・・草壁さん。」
草壁「それぞれお別れを告げに行ってるみたいですが、麗さんはよろしいので?」
麗「・・・えぇ。私が行ったらビックリする人だっているでしょう?」
草壁「!・・・。」
麗「恭弥と草壁さんでしょ。私の最期を看取ったの。」
草壁「・・・はい。その通りです。」
麗「ありがとう。・・これが終わったら、私を眠らせて。」
草壁「っ!」
麗「白蘭が干渉した事実がなくなれば、私は生き返れない。・・・私が元の時代に戻れば死体が転がると思う。だから、」
草壁「いいえ・・・!!違うのです!」
麗「・・・え?」
草壁「麗さんが、22というお若い年齢で亡くなられたのは、女王の権限を使用したからなのです・・・!!」
麗「・・・女王の、権限?」
草壁「以前から、病気が進行している事は麗さんも重々承知でした。・・・女王の権限を使うと、代償に何かを失うのです。」
麗「・・・あぁ、それで代償が。」
草壁「・・・はい。代償は、病気の急進行でした。」
麗「つまり、私が生きているかもしれない、と?」
草壁「はい。・・・少なくとも、私はそう信じています。」
麗「・・・ところで、私は女王の権限で何を命じたのかしら?」
草壁「ボンゴレファミリーのリング保持者の・・・命の保障です。」
麗「・・・あはははっ!!なるほどねぇ。なら、彼らはどう足掻いても白蘭に殺される事はなかったのね!!」
草壁「はい。」
麗「ふふふっ・・そう、そうなの。あぁ、本当に、滑稽だわ。」
草壁「・・・麗さん。」
麗「私は女王であるのに、ボンゴレに肩入れをしているのね。人間味があっていいわ。流石私。」
クスクスと笑う麗。
草壁「!」
麗「あぁ、別に私は嫌いじゃないよ。ボンゴレの事。恭がいるし。命を賭けれるくらいにはあいしているわ。」