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ラベンダーに誘われて
第18章 未来
あ い し て る
たったその文だけ書かれた紙を思い出す。
今の自分よりも拙い字。
あぁ、これが、この時代の私の本心だったのだ。
この時代の私の意志だったのだ。
それだけが、私の意識で、私のたった1つの理由だったのだ。
ただひたすらに外を眺めて、そう思い、願っていたのだ。
あいしている。
哀している。
愛している。
それだけが、存在意義だった。
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