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ラベンダーに誘われて

第18章 未来








麗「・・・ふざけないで。私は誰かの物になんてならないわ。」

白蘭「この時代の麗チャンは僕のモノなんだよ。・・・10年前の麗チャンにも、興味があるんだよね。」








麗「私はない。」

白蘭「麗チャン、僕と一緒においで。そうしたら、もっと生きれるから。」




悲しそうに、辛そうに笑う白蘭。







麗「・・・バカに、してるの?」




震える声でそう告げる麗。








白蘭「ううん。全部僕の本音だよ?パラレルワールドを覗ける僕なら、君を助けてあげれる!」


麗「・・・。」

白蘭「君を、病気から救ってあげれる。君は、もっと長生きが出来るんだ!」







麗「冗談じゃないわ・・・!!」
白蘭「・・・!?」





怒りをあらわにした麗に驚いた白蘭。





麗「貴方は私の事なんて何一つ分かってない!!!だから、この時代の私が望んでいた事も分かっていない!!」
白蘭「・・・どういう事?」



麗「・・・でも、それはきっと・・私のせいでもあるのよね。」




悲しそうに笑う麗に、違和感を覚えた白蘭。





“さっきまで彼女はリングを指にはめていたっけ?”





白蘭「!!桔梗!!!麗チャンのリング外して!!!」



ボゥッと、黒い炎が麗を包み、麗を掴んでいた桔梗を弾き飛ばした。





白蘭「麗チャンッ!!!待って!!!」



麗「・・・きょ・・ぁ・・。」







黒い炎はピキピキィ・・・!と固形に代わり、麗を包み込んだまま固まった。中の麗は目を閉じている。









白蘭「・・・すぐにユニの奪還に向かって。」
桔梗「・・・かしこまりました。」



桔梗たちの姿が消えた事を確認すると、白蘭は黒い結晶に手を伸ばす。






白蘭「どうして・・・!!」











ポタポタ・・・と涙が結晶に落ちた。






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