第18章 未来
チョイス当日。
恭弥「麗、出るよ。」
麗「ま、待って・・・!」
慌ててストールを羽織ってパタパタと部屋を出る麗。
恭弥「・・・匣は?」
麗「ん、ここ。」
スカートを少しめくると太ももにはめられたベルトに付けてある匣。
恭弥「・・・あるならいいよ。」
麗「ん。ごめん、お待たせ。」
ひょいっと麗を抱える雲雀。
麗「あ、ちょっ!?」
恭弥「黙って捕まってなよ。落としはしないから。」
窓からタンッと飛び降りて並盛神社の方へ向かう雲雀。
並盛神社の上にだけ、厚い雲が浮かんでいる。
麗「・・・あれが、転送装置なのかな?」
恭弥「さぁ?とりあえず行けばいいんでしょ?」
麗「うん。宜しく。匣は私が開くから。」
恭弥「・・分かった。」
タンッと近道をしていくとあっという間に神社に着いた。
麗はボウッと紫色の炎を灯すと匣に炎を注入する。
勢いよくその炎は空へと舞い上がっていく。それを見たツナ達が一斉にこちらを向いた。
ツナ「麗ちゃんっ!!!間に合って良かった・・・!!」
麗「遅くなってごめんね。」
隼人「十代目の手を煩わせるんじゃねぇよ!!」
麗「・・・悪かったわよ。」
恭弥「麗に暴言吐くのやめてくれるかぃ?咬み殺すよ?」
ツナ「わ、わ・・・!!二人とも落ち着いて・・・!!」
「・・・麗チャン・・。」
上を向くと白蘭の顔をした機械。機械のはずなのに驚いた顔をしている。
麗「早く飛ばしなさいよ。白蘭。」
白蘭「・・・うん、そうだね。じゃあ綱吉クン。カードを一枚引いてね。」
突如現れた大量のカード。それを一枚ツナが引くと、世界が変わった―――――