第18章 未来
「報告しますっ!!!日本にて巨大な力を観測!Sランクをはるかに上回るものかと・・・!!」
「・・・ねぇ。その近くの監視カメラの映像は?」
「はっ。こちらに。・・・です、が・・。」
「・・・?」
言い淀んだ部下。
映像には、ゆっくりと何処かへ向かう麗の姿があった。
「・・・麗チャンだ・・!麗チャンだっ!!」
嬉しそうに声を上げる。
「ねぇ、これどこ?日本のどこ?」
「な、並盛町でございます。白蘭様。」
白蘭「ふぅん・・・。そっか、並盛ねぇ・・♪・・・取り押さえなくていいよ。今は放っておいて大丈夫。」
隊員「・・・かしこまりました。他の者にも伝ええます。」
白蘭「うんうん♪間違ってでもこっちに連れて来たら・・・麗チャンに触った人間全員・・除隊だ。」
「・・・さん・・!!・・・麗さん・・・っ!!」
麗「・・・ん、・・?」
草壁「麗さんっ!大丈夫ですか!?」
麗「草壁さん・・・?」
草壁「あぁ、良かった・・・!身体は何ともありませんか?」
麗「ない、よ?・・・あれ?」
変に重かったこの時代の麗の身体。けれど、今はそんな事なくて不思議に思って下を見ると、見覚えのある服装に戻っていた。
麗「・・・ぇ・・?」
草壁「黒い死ぬ気の炎が消えたと思ったら・・・この姿で横たわっておられました。」
麗「・・・そう。」
草壁「何ともありませんか?」
麗「・・・何ともない。草壁さん、頼まれて欲しい事があるの。」
草壁「はい。なんでしょうか?」