第4章 野球
結果、18対24で麗達の勝利で終わった。
京子「勝っちゃった・・・!やったね麗ちゃん!!」
花「やっぱ、アンタ凄いわ!」
ガシガシと頭を撫でられる麗。
麗「わぁっ!もう、グチャグチャになるじゃん!」
花「久々に体育楽しいと思ったわ~!」
ふと窓の外を見ると、恭弥がこちらを見下ろしていた。
麗「・・・。」
ニコッと笑うと、恭弥はフイッと顔を反らせた。・・・京子ちゃんたちと一緒にいるのが群れてるって思われたのかなぁ・・。
京子「?どうしたの??」
麗「ううん。なんでもないよ!」
更衣室に向かっていると、グラウンドで沢田君と山本君がトンボかけをしていた。
麗「・・・。」
花「・・・まぁたダメツナのいる方は負けたのね~・・。山本がいてもダメか。」
麗「・・・片付けするまでが授業だと思う。」
花「あぁ・・・うちのクラスの男子はそんなのも分からないくらいお子様なのよ。」
山本の様子がおかしかったのを、麗は見逃さなかった。
恭弥「体育の時間、随分群れてたね?」
麗「バスケしてたの。友達とじゃれあうくらいいいじゃない?」
恭弥「・・・。」
麗「勿論勝ったしね。」
恭弥「・・・そう。」
麗「紅茶でも淹れようか?」
恭弥「・・・コーヒー。」
麗「わかった。」