第18章 未来
スク「知り合いかぁ?」
麗「・・・そんなとこ。チェーン余ってる?」
スク「胸ポケットに入ってるぞぉ。・・・ただの指輪じゃねぇのかぁ?」
麗「・・・女王の指輪、とでも言いましょうか。」
スク「!」
麗「こうなる事を、予測できたとでもいうのかしら・・・。」
ボソリと呟いた言葉は、スクアーロに届く事はなかった。
ウィーンッ!!!ウィーンッ!!と鳴り響く警告音。
麗「ねぇスクアーロ?」
スク「なんだぁ?」
麗「どうしてこんなに警告音が鳴ってるのかしら。」
スク「無理やり入ったからだなぁ。」
麗「・・・手順があるなら先に言いなさいよ・・・!!」
「・・・麗・・さん・・・?」
小さな声が聞こえて、麗はゆっくりとそちらを向く。
麗「・・・ツナ君?」
そこには、14歳の沢田綱吉達ボンゴレファミリーがいた。
フゥ太「・・・!?」
ビアンキ「麗・・・!?」
武「・・・麗、なのか?」
ハル「はひ・・・10年後の麗ちゃん、随分綺麗ですねぇ!!」
京子「うん・・・!!」
リボーン「麗。俺が分かるか?」
ピョコンッと麗の目の前に姿を現したリボーン。
麗「・・・リボーン、君。」
入江「何の騒ぎだぃ?・・・・って・・!!!鷹宮麗!!?」
麗「・・・?」
きょとんとして首をかしげる麗。
入江「ど、どういう事だぃ!?どうして鷹宮さんだけ10年後の姿のまま・・・!?」
ツナ「・・・麗ちゃん、痩せてる・・・。」
麗「・・・詳しい事は私に聞かれても困るよ。この時代の人間じゃないんだから。」
入江「・・・!?」
入江は二重の意味で驚いた。
ミルフィオーレにいた鷹宮麗は、一度も喋っているのを見た事がなかったため。そして、彼女の発言に。
入江「・・・ど、ういう事だぃ・・?」
麗「・・・中身は、14歳の私。鷹宮麗よ。」