第18章 未来
麗・・・麗・・。
麗・・・!
麗「・・・骸?」
目を開くと、そこには草原が広がっていた。
骸「麗・・・!君には繋がりましたか。」
麗「・・・クロームと連絡が取れない?」
骸「えぇ。突然切れてしまいまして。何かご存じありませんか?」
麗「ツナ君達も行方不明なの。それを探している笹川君も行方不明になったわ。」
骸「・・ボンゴレの人間が行方不明に?」
麗「10年バズーカが関係してるはずよ。故障なのか何なのかは残念ながら定かではないけれど・・・何か理由があって未来から帰ってこないのであれば未来の人間が何とかさせてるはず。安心していいと思う。」
いろいろ悩んで出した麗の答えは筋が通っていて、骸も納得した。
骸「・・・そうですね。未来ならば科学や医療も発展しているでしょうし。」
麗「父兄には合宿とでも言って誤魔化しておく事にするわ。」
骸「麗、貴方は大丈夫なんですか?」
麗「・・・未来に飛んでしまわないかって事?・・・それは、分からないけれど、今こっちにいる間に出来る事はしておかないとね。」
骸「・・・そうですね。」
麗「その内ひょっこり帰って来るでしょ。怪我はしてるかもだけど・・・。」
骸「麗も気を付けて下さいね。何があるか分かりませんから。」
麗「うん。気を付けておくよ。」
フッと目を覚ますと、すでに日は登り始めていた。
麗は制服に着替えて学校へと向かった。
麗「この書類を、沢田綱吉、笹川兄妹、山本武の家に封筒に入れてポストに投函しておいて。こっちの書類は三浦ハルって子の家に。」
草壁「・・・これは?」
麗「・・・恭弥がいない今、下手に捜索願とか出せないもの。」
草壁「・・・分かりました。風紀委員に今日中に投函させます。」
麗「よろしく。」
麗は屋上で溜め息をついた。
不意に、誰かの気配がした。
麗「!誰!?」
振り返った麗の目の前に迫っていたのは、バズーカだった。