第18章 未来
コンコンッと叩かれる扉。
草壁「会長、失礼します。こちらの書類に目を通しておいてくれませんか?」
麗「ん。いいよー。」
パタンッとファイルを閉じて草壁の方へ顔を向ける麗。
草壁「こちらに置いておきますね。」
麗「ありがとう。」
草壁「・・・会長。質問があります。」
麗「・・・?何??」
草壁「委員長を、見てませんか?」
麗「・・・恭弥、いないの?」
草壁「・・・えぇ。昼休みまでは屋上で寝ていらっしゃったはずなんですが、昼休みの終わり頃に屋上に向かった所、いらっしゃらなかったのです。」
麗「校内は見回ったんだよね?」
草壁「はい。ですが、委員長の姿はありませんでした。」
麗「・・・そう。きっと町内の見回りにでも出たのよ。仕事、溜まるようならこっちに回していいよ。」
草壁「・・・わかりました。ありがとうございます。」
パタンッと閉められた扉。
麗「・・・リボーン君が10年バズーカに当たって行方不明になり、・・ボンゴレの人間が行方不明になってる。」
窓枠に手を置いて麗は考える。
麗「・・・そうね。10年後で何かあったと考えるのが妥当だわ。機械の故障か。」
眠ってる恭弥に暴走したバズーカが飛んできてない可能性は0じゃないものね。
そうして納得すると麗は溜め息をついた。
麗「・・・警察沙汰にするのは面倒だから、早めに帰って来なさいよね。」