第17章 父親
ピンポーンと来客を知らせるベルが鳴り、ツナは玄関に向かう。
ツナ「はーい。・・・雲雀さん!?」
恭弥「ねぇ、麗来てない?」
ツナ「え、いや、来てないですよ?」
リボーン「いなくなったのか。」
恭弥「学校から帰ったらいなくなってたのさ・・・!使用人に聞いても玄関からは出て行ってないって。」
ツナ「(雲雀さん家使用人がいるのーーー!?)」
リボーン「・・・麗。」
ツナ「・・・ね、ねぇ!10年後ランボなら何か知ってるんじゃないの!?」
リボーン「あのアホ牛が知ってるとは思えねぇが・・・いや、イーピンなら何か分かるかもな。」
イーピン(大人)「麗さん?」
ツナ「そう!鷹宮さんがいなくなっちゃったんだ!!お父さんとの問題でいなくなっちゃったんだけど、何か知らない?」
イーピン(大人)「・・・ごめんなさい。分からないです。」
ツナ「そんな・・・!」
イーピン(大人)「すみません。あの時は・・・沢田さん達と一緒に探したんですけど、私は見つけられなかったです。」
リボーン「・・・なら、他の誰かが見つけられたんだな?」
イーピン(大人)「はい!・・・でも、遅かったです。だから、すぐに探して下さい・・・!!」
ツナ「だ、誰が見つけたの!?」
イーピン(大人)「雲雀さんです!」
恭弥「・・・僕?」
イーピン(大人)「皆さんで学校に手がかりがないかって、調べに行って・・・。」
バッと雲雀は窓から飛び出して行ってしまった。
ツナ「お、俺も行く!!」
リボーン「獄寺たちは俺が呼んでおくから先に行け。」
ツナ「あ、ありがとう!!」
恭弥「(どこにそんな手がかり・・・!!)」
草壁「委員長?今日はもう帰られたのでは・・・?」
恭弥「・・・ちょっと探し物だよ。」
草壁「あ、そうです。麗さんから預かった書類はいかがしますか?」
恭弥「・・・麗からの書類?」
草壁「え、えぇ。こちらの年間行事とその予算案の書類です。」
ファイルを掴むと雲雀はパラパラとめくる。
すると、ひらりと落ちて来た一枚の紙。
恭弥「・・・横浜・・?」
雲雀は再び駆け出して行ってしまった。
草壁「委員長!?」