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ラベンダーに誘われて

第17章 父親








恭弥「・・・ふぅん。そう。」



ツナが何とか説得し、状況を聞こうとしたのだと説明が出来ると雲雀は自身に抱き付いて離れない麗の頭を撫でる。





リボーン「雲雀は何も聞いてないのか?」

恭弥「学校に来なかった麗の様子を見に行ったら泣いてたのさ。僕が来た後に鳴ったベルに怯えてたからとりあえず部屋を出て来たんだけど、スーツ姿の連中に囲まれてね。麗を逃がして、咬み殺してから来た。」
ツナ「咬み殺しちゃったんですか・・・!!!」

恭弥「妙な事は言っていたよ。僕が麗の婚約者なのかとか、家柄はどうなんだとか訳の分からない事。」





リボーン「・・・麗。お前、朝に父親から電話が来たって言ってたな。父親に知られたくない事でもあったのか?」





麗「・・・携帯の番号も、住所も知られないようにしてた。」
ツナ「知られたら、いけないの?」



麗「・・・家出、してるから。」

ツナ「い、家出!?鷹宮さんが!?」






麗「・・・鷹宮征仁(セイジ)って、知ってる?」

リボーン「・・・知ってるも何も、コイツじゃねぇのか。」




その目線の先にはテレビ。


鷹宮征仁という人物がレポーターから質問を受けていた。






ツナ「・・・え、この人、総理大臣だよね?この人が、どうかしたの?・・・ん?鷹宮・・?」


麗「・・・父親、です。」
ツナ「・・・えぇぇえええっ!?」





麗「・・・いろんな方面の人と、繋がりが欲しいからって、私を嫁にやるんですって。それが嫌で、飛び出してきたの。」

恭弥「・・・。」
麗「お母さんが、隙を見て逃がしてくれたの。やりたい事を見つけなさいって。」
リボーン「・・・父親に見つかって連れ戻されるのが嫌って事か。」

麗「・・・私、長くないから、さっさと放り出したいんだと思う。・・でも、私・・・!!」







恭弥「・・・ねぇ、どういう事?長くないって。」
麗「・・・ぁ・・。」



やってしまったという顔の麗。サァ・・・と顔色が青ざめていく。




ツナ「長くないって・・・それって・・。」


ツナの顔も青くなっていく。







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