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ラベンダーに誘われて

第17章 父親









ピンポーン・・とベルが鳴った。






奈々「はーい!・・・ちょっとツッ君。出てくれない~?」

ツナ「えーー!ったく・・・。」




ガチャッと玄関の扉を開く。




ツナ「はーい、どちら・・さま・・・。」









玄関先に立っていたのは、白いワンピースを一枚羽織り、土星のネックレスを握りしめた麗だった。


ツナ「た、鷹宮さん!?どうしたの!?」

麗「さ、わだ君・・・。」




リボーン「麗、入れ。」




いつの間にかツナの足元にいたリボーンにそう声を掛けられ戸惑う麗。


リボーン「裸足で外は痛かっただろ。ママンに手当てしてもらえ。」



リボーンに言われてツナも足元を見ると、麗は靴を履いておらず、所々怪我をしていた。




ツナ「わっ!本当だ!!早く入って入って!!」


ツナは麗の腕を引っ張り、リビングに入れる。





ツナ「母さん!鷹宮さんの足、手当てしてあげて!!」
奈々「お友達?・・・まぁ!救急箱持ってくるからちょっと待ってて!!」




奈々は麗の足を見るなり慌てて救急箱を取りに行った。








リボーン「何があった?雲雀はどうした。」

ツナ「・・・そういえば、今日鷹宮さん学校に来てなかった、よね?」




ビクッと肩を震わせ、麗は膝の上で拳を握った。




麗「・・・でん、わが、あって・・・。」
ツナ「・・・電話?」

麗「・・・父親、から。それで、私・・・恭弥を置いて・・っ!!」




リボーン「落ち着け麗。」



スタンッと麗の膝の上に着地し、麗と目を合わせるリボーン。







リボーン「ゆっくりでいい。」


麗「・・・朝、父親から、電話があって・・・。」




ピンポーン・・・と、再び来客を知らせるベルが鳴った。


ツナ「はーい!・・・え、ちょ、鷹宮さん!?」




ツナが出るよりも先に麗は立ち上がって玄関に我先にと駆けて行った。

慌ててツナとリボーンも追いかけていくと、玄関には雲雀に抱き付いた麗がいた。




恭弥「・・・ねぇ。麗になにしたの?」



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