第16章 リング争奪戦
山本くん、獄寺くんに出会い、雨のリングと嵐のリングもはめる事が出来た。ランボくんは気絶をしていたけれど、獄寺くんが助けたらしく、雷のリングもはめる事が出来た。
笹川さんとも出会い、リングをはめてもらった。
恭弥「・・・あとは霧と大空。」
武「鷹宮、大丈夫か?あと少しだぞ!!」
隼人「意識飛ばすなよ鷹宮。」
麗「・・・うん。」
麗の反応がどんどん遅く、小さくなっていくのを見ていた雲雀は、徐々に焦りを感じ始めていた。
早くしなければ、麗が危険だ。けれど、自分の体力はそろそろ底が着く。
麗「きょ、や・・・。」
恭弥「!・・・何だい、麗。」
麗「ありがと。・・・あとは、大丈夫・・。」
ふわりと微笑む麗。
あぁ、やはり気付いていたのだろうか。
恭弥「・・・麗。」
麗「平気。・・いつまでも、恭弥に頼るの、よくない・・。」
恭弥「・・・。」
雲雀は静かに麗を降ろした。
麗「・・・ありがとう。後は、頑張る。」
武「鷹宮!何で・・・!!」
麗「恭弥、群れるの嫌い・・だから。」
そう笑って麗は歩き出す。
麗「クローム、心配・・・。」
隼人「・・・お前・・。」
麗「あの子は、まだ伸びる、から。」
体育館の扉を開くと、そこにはクローム、ベルフェゴール、マーモンがいた。
武「!クローム!!」
クロームの解毒はまだされておらず、辛そうに息をしている。
ベル「しししっ。コイツを助けたいなら、持ってるリング全部と、姫をこっちに渡しな。」
隼人「んだと・・・!!」
麗「・・・。」
ボーッとした頭で、麗は考える。
ここで素直に渡す子達でもなければ、素直に解毒する子達でもない。取引が成功しなければ、解毒は絶対にされない。そういう“集団”である。
ベル「ほら、早くしないと姫もコイツも死んじゃうよ?」