第16章 リング争奪戦
恭弥「麗。」
麗「・・・きょ、う・・。」
恭弥「勝ったよ。・・水飲むかぃ?」
心配そうな雲雀の顔が見えて、麗はふわりと笑う。
麗「恭弥、優しいね・・。」
恭弥「・・・そんな事を言うのは君だけだよ。」
麗「だって、優しいもの・・・。」
雲雀の差し出している手をソッと掴む。
恭弥「・・・寝なよ。居てあげるから。」
麗「・・・守護者戦・・どうなったの・・・?」
恭弥「・・・よくわかんないけど、明日もあるみたいだよ。明日は守護者全員集めての最終対決、らしいけど。」
麗「・・・じゃあ、私も、行かなきゃだね・・・。」
恭弥「・・・治ってなかったら行かせないからね。」
麗「あり、がと・・・。」
すぅ・・・と、麗の意識は再び闇に落ちた。
恭弥「・・・。」
雲雀はケータイを取り出して電話をかける。
恭弥「・・・僕だけど。すぐに病院手配して。麗の調子が良くない。・・・そう。分かった。連れていくから。」