第16章 リング争奪戦
電話がなって目を覚ます。
麗「・・・もしもし?」
『やぁ。体調悪そうだね。』
麗「・・・恭弥。どうしたの?」
『今日の夜、僕の番だから、来なくていいよ。』
麗「・・・そっか。」
『その代わり、寝てなよ。学校あるんだし。』
麗「・・・了解。」
シュンとしたまま頷く麗。
『・・・勘違い、してない?』
麗「・・・?どうして?」
『君をあっちの連中に渡すつもりは一切ないから、来なくていいって言ったんだよ。何でそんなに寂しそうなわけ。』
麗「・・・恭弥の声聞いて、恭弥に会いたくなったから、かな・・。」
『・・・君、だいぶ熱あるんじゃない?』
麗「計ってないや・・。」
『暖かくして寝てなよ。終わったらそっちに行くから。』
麗「・・・ん。鍵渡してたっけ・・?」
『持ってないけど。管理人に言えば開けてくれるのかぃ?』
麗「や・・・ポストに入ってる鍵あげる。」
『・・・そう。寝てなよ。』
麗「ん・・・頑張ってね。」
『頑張らなくても勝つから。』
ピッと電話を切り、麗はベッドに潜り込んだ。
麗「・・・恭弥・・早く来ないかな・・・。」